1948-05-25 第2回国会 参議院 厚生委員会 第5号
それならばやはり現在の國内の社會事業施設を十分呑み込んで、現在はかような状態であるから、これを一歩進めるためには最小限度この程度に行かなければならんということをお決めを願うという方法を採りますると、國内の情勢を十分視察した上でないといけないし、又前者にしても後者にしましても、これは多くは經費が伴う問題でありますから、ただ單に最低基準を作つて、兒童福祉關係において標準をお示しになるということでは、從來
それならばやはり現在の國内の社會事業施設を十分呑み込んで、現在はかような状態であるから、これを一歩進めるためには最小限度この程度に行かなければならんということをお決めを願うという方法を採りますると、國内の情勢を十分視察した上でないといけないし、又前者にしても後者にしましても、これは多くは經費が伴う問題でありますから、ただ單に最低基準を作つて、兒童福祉關係において標準をお示しになるということでは、從來
加うるに昨今の對象者の極度の貧困は、施設自體の負擔の過重を來し、反面インフレによる物價の驚くべき騰貴、物資の入手難、その他諸經費の増嵩等により、私設社會事業施設は、深刻な經營難に陷りつつあるのであります。しかるに社會事業法に基く國庫扶助を受けることも困難な状態となり、現状のまま放置せば、重大なる事態に立ち至るやもはかりがたい實情でございます。
本來ならば保護しなければならない立場にある弱い國民に對して、先ほどから各委員によつて説明をされておるように、社會事業施設を大きかれあるいは小さかれ食い物にしておる事實が明るみに出まして、これに力を得ましていろいろと訴えられてきております。こういう問題をただ一つ一つ取上げて解決をしていく、これも私は最も重大な解決の方法であると考えます。
そうなりますと、今申し上げました約四千という社會事業施設の經營は、非常に赤字に惱むことになるのであります。